01
お客様が抱えていた課題
国内で10万大会ある中から、高い品質のイベントを人力で選出していたが評価項目は多岐にわたり時間がかかっていた
デジタル化で業務効率化できると感じてはいるが、なかなか手が付けられずにいた
02
FEがパートナーとして行ったこと
業務全体の工程を見える化、スコア化し、繰り返し単純作業部分のAIによる代替の実行
03
プロジェクトの成果
全体の業務の90%を削減し、月間平均大会数を15から108大会まで成長。市場シェアの1%獲得
プロジェクトサマリー
EventPark月間エントリー数の推移(9月よりAIの導入)
プロジェクト概要
私たちは、「完全自動運営」を究極的な目標として掲げ、これまで100%人間の手によって行われていた業務プロセスの徹底的な分析から取り組みを開始しました。まず初めに、業務ワークフローの全体像を精緻に整理し、その中で各プロセスがどのように相互連携しているかを明確化しました。この段階では、業務の重複や非効率な手順を洗い出し、最適化のための基盤を構築しました。
具体的な取り組みとしては、書類の処理手順、イベントにおける不正監視システム、大会の審査プロセスといった多岐にわたる業務項目に焦点を当てました。これらの分野において、現場の担当者や関連部門への詳細なヒアリング調査を実施し、業務手順の明文化とマニュアル化を推進しました。また、業務成功の鍵となる変数や制約条件をデジタルデータとして精密に定義し、それらを統合したデジタルプラットフォームの構築を行いました。
さらに、従来は人間が機械的に判断を下していた領域に対して、最先端の大規模言語モデル(LLM)を学習させ、その知見を業務プロセスに組み込みました。LLMの導入により、過去のデータや事例から高度なパターン認識と判断が可能となり、人間の判断を必要としない自律的なシステムを実現しました。この過程で、モデルの精度向上のためのフィードバックループを設け、継続的な学習と改善を図りました。
これら一連の取り組みの結果、全体の約90%に及ぶ業務プロセスの最適化と自動化を達成することができました。これにより、業務効率は飛躍的に向上し、人為的なミスの削減やリソースの最適配分が可能となりました。残る10%の業務についても、引き続き分析と改善を進めることで、「完全自動運営」の実現に向けた道筋を着実に歩んでいます。
このプロジェクトを通じて得られた知見や技術は、他の分野や組織においても応用可能であり、社会全体の効率化と持続可能な発展に寄与するものと考えています。今後も更なる技術革新とプロセス改善を追求し、より高度な自動化と人間と機械の協調を推進していく所存です。